ジェンダー平等というあいちトリエンナーレの取り組み

これまでに何度もモーハウスのことや子連れ出勤を取り上げて下さっている津田大介さんが、

あいちトリエンナーレの芸術監督となられ。

これだけでもうれしいニュースなのですが、さらにこんな取組みをされています。

私の娘も美大でしたが、女子比率はとても高くて驚きました。

しかし、その後は? 

応援して下さる方を募集中だそうです。

 
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あいちトリエンナーレ2019、昨日の記者会見で現代美術とパフォーミングアーツのほぼ全てのアーティストが発表になりました→https://aichitriennale.jp/artist/index.html

「テーマに合う作家を選ぶ」という大前提の下、参加作家の男女平等を実現しました。下記データが示すように著しい不平等が美術業界には残っています。

今回のあいちトリエンナーレ2019を、美術業界だけでなく、未だジェンダーギャップ指数110位という日本のジェンダー平等状況に一石を投じるものにしたいと思っています。その上で美術業界に目を向けると、美術業界は女性が活躍しているように見えて、非常に男性優位な社会です。

例えば美大に入学するのは7割以上が女性であるにも関わらず女性教員は2割もいません。ほとんどの国際芸術祭に招聘されるアーティストは7~8割が男性です。美術館の学芸員も2人に1人が女性であるにも関わらず館長は8割以上が男性です(これが公立美術館になると男性の割合が9割以上に跳ね上がります)。

ジャーナリストとして仕事をしていて昨年最も衝撃だったニュースは、昨年8月に発覚した東京医科大入試の女子一律減点問題でした。まがりなりにも先進国とされる日本で大学入試の客観的に操作しようがないと考えられているペーパーテストが操作されていた。この事実は、僕を強く落ち込ませました。

この一件は、自分が所属する業界を見直すきっかけにもなりました。なぜ、metoo的な動きが日本で鈍く、いつまで経ってもジェンダーギャップ指数が低いままなのか。こうした問題を報じるメディア業界がそもそも男性優位社会であるからこそ、この問題の実相を伝え切れていなかったんだと。

男性であるという立場の優位性に甘えてあまりにもそのことについて無自覚でした。僕自身、お酒を飲みながら話すという趣旨のネット番組で共演者の女性に対して泥酔してセクハラ発言をしたこともありましたし、そのような甘えの積み重ねがこのような酷い社会をつくってしまってきたのだと反省しました。

しかし、反省するだけならサルでもできる。この状況に対して具体的に自分は何をできるのだろうか考えました。もちろん自分の出演している番組でこのような問題を積極的に取り上げたり、連載している媒体で記事を書いたりすることはできること、やるべきことなのですが、本当にそれだけでいいのか、と。

昨年様々な形で露呈したセクハラや性暴力が男性優位という「構造」に起因する問題であるのなら(そしてそのことはいままで散々女性たちから指摘され尽くしてきた話でもあるわけですから)、そもそもその構造を変えるための動きを推進する必要がある。であれば、少なくとも自分に決定権のある場所では、ジェンダー平等を実現していくアファーマティブ・アクションを具体的に進めていかないといけないのではないかという考えに至りました。

僕は芸術祭を美術業界や一部のアートマニアのものにしたくないのです。ジェンダー平等というあいちトリエンナーレの取り組みを「文化芸術」の文脈だけでなく「共生」「多様性」「アファーマティブ・アクション」といった文脈で興味関心を持っていただき、多くの人が愛知県を訪れることを期待してます。

そのあたりの経緯や思いはハフポストのインタビューでも語っていますので、ご関心のある方はご一読ください→https://www.huffingtonpost.jp/…/story_jp_5c9ab498e4b08c450c…

トリエンナーレの開催まで残り4カ月となりました。全力でこのイベントの成功に取り組んでいきたいと思っています。皆様ぜひ8月に開幕したら遊びに来てくださいね!

P.S.
そして、上記ハフポストにこんなことを書いていただきました。
“`実はまだまだ作家の制作予算が足りていません。「あいちトリエンナーレ」は比較的作家の制作に対して予算を割いていますが、それでも業界の体質なのかアーティストに作品を作ってもらうための費用が根本的に低く見積もられているのです。そうした体質も変えていかなければならないと思っています。

こうした取り組みに共感された方はぜひ、愛知県が実施している『2021芸術・文化による社会創造ファンド』にクラウドファンディング感覚でご寄付いただけるとありがたいです。ふるさと納税と同じで一定の金額まで寄付控除が受けられます!“`
https://www.aichitriennale.jp/join/index.html

このジェンダー平等の取り組みにご関心持ちそうな経営者や資産家などとお知り合いの人がいらっしゃいましたらぜひご紹介ください(既に何人かの方にはお声がけさせていただいてます)。もっと詳しいご説明をしにどこにでも伺います。協賛に対するリターンも用意しておりますのでぜひ!