令和元年に

令和元年を迎えて思うこと。

平成元年、私は渋谷でセンター街の喧騒を見下ろしつつ、夜中まで仕事をする日々でした。

仕事は楽しかったのですが、結婚や出産後にこの働き方をすることは想像できませんでした。

家庭を持つ=仕事人生の終わり、というくらいの刹那的な思いがありました。

平成の終わりに、子どもがいて仕事もしていて、以外とストレスもなくて、という

(まあ大変だったこと忘れただけとも言えますが)今の生活が待っているとは思いもしませんでした。

たまたま娘が買ってきたマカロンに「ありがとう平成」と書いてありました。

ホントに、いろんなことがあったけれど、「ありがとう平成」だったなーと思います。

 

先月16日、首相官邸で行われた「第二回中途採用・経験者採用協議会」に出席しました。

安部総理をはじめ、世耕経済産業大臣、根本厚生労働大臣、菅官房長官、西村官房副長官などの

政府関係者が出席され、冒頭のあいさつは三村日本商工会議所会頭という錚々たる顔ぶれ。

 

大企業の経営者中心の昨年12月の第一回に続き、

今回は21の中小企業・ベンチャー企業の代表の一人として、

モーハウスの働き方をお話しする機会をいただきました。

 

人生100年時代の中で、仕事や学び直しにより獲得 したスキルや経験を活かせる選択肢を広げ、

ライフステージの変化に応じて多様で柔軟な働き方が可能とな り働き手・個人からみた意義がある。

人生の段階に応じ働き方や働く場所を柔軟に選択でき、何度でもチャレンジできる社会をつくるためには、

中途・経験者採用の拡大が重要…

人生100年時代と言われる今、ますます必要な生き方・働き方だと思います。

 

今回の議論は夏の成長戦略で検討の方向性を示されるそうです。

(実は、2014年にも、政府の成長戦略のスピーチに、

安部総理に「女性が輝く日本へ」の一例として取り上げていただき、

びっくりしたことがあります、今回はようやくそのお礼も)。

 

女性が輝く日本へ https://www.kantei.go.jp/jp/headline/women2013.html

検討会 https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/chuto_saiyo/002.html

 

会社の紹介から、長年取り組んできた子連れ出勤の話、

そして、仕事か子育てかだけではない、新しい選択肢を増やしていきたいという思い。

これまで、私はモーハウスの活動を「中途採用」という観点では捉えていませんでしたが、

考えてみるとモーハウスは創業以来、90%が、産後子どもができてから入社してきたスタッフ。

「子どもが生まれたらやめるのではなく、子どもができたら入社してくる」会社です。

現在は、学生時代から働いていた女性が卒業し、新卒で働いていたスタッフが出産する(間もなく!)と、

100%子どもがいる、という状況になります。

 

子連れ出勤のために、短時間勤務、シフトの柔軟化、副業兼業、フリーランス、テレワーク、勤務形態の変更など、現在働き方改革の文脈で語られているありとあらゆる方法は試してきました。

それらは中途採用、経験者の再雇用という意味では、働きやすい環境につながってきたと思います。

 

 さらに、出席の皆さんの事例を伺う中で、たくさん発見もありました。

たとえば山口県の高嶺病院 では、高齢の方の雇用に積極的に取り組まれていますが、

のみならず、アルコール依存症の治療後の患者さんを雇用するといった取組みもされています。

モーハウスでも、ユーザーさんとしてショップにいらしていたお母さんが、

その後スタッフになるケースがよくあります。

多かれ少なかれ、彼女たちは、ショップに来ることや服を着て外出することで、

産後の辛い思いを乗り切ってきた人たち。

彼女たちが同じような経験をしている女性たちの役に立ちたい、という思いは、

この患者さんたちと似たものがあると思います。

 

そもそものモーハウスのスタートは、

「子どもを産んでも、どんなライフステージにあっても、自分らしくあれること、自分らしい選択をして生きていけること」、

授乳服を通してそのお手伝いをしていくことでした。

 

結果として、子連れ出勤をはじめとしたさまざまな働き方に注目いただき、

今はNPOも作り、産後女性の支援や、子連れ出勤などの働き方に関して、

講演やコンサルティングも行うようになりました。

 

私たちの強みは、実践者であること。

実際にそんなチャレンジングな、他では例のない働き方を、曲がりなりにも20年以上、

300人以上のスタッフが続けてきました。

子連れ出勤は、その一つの方法にすぎませんが、

子連れ出勤を知ることで

「それなら私も介護と共に仕事をしていこう」

「病気を抱えていても仕事はしていけるかも」

「働き方は自分で開けるんだ」と、目の前の(見えない)ハードルを越える方を、

これまでたくさん見てきました。

 

私たちは今日始まる令和の時代にも、

今までは選択肢になかった可能性をもっと広げていきたい、

心と社会のハードルをなくしていきたいと思っています。

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