授乳服とストレス

先日の母性衛生学会では、2つの研究発表をしました。
一つは、文化学園大学の佐藤真理子先生とご一緒した研究。
服装によって、どのくらいお母さんのストレスが変わるかというもの。
今日はこの研究を簡単にご紹介します。
「誰の前で授乳できるか」との問いに対し、「堂々とできる」のは、息子や娘で、授乳服・普段着ともに100%。
父では26%(普段着)→50%(授乳服)
義母は29%(普段着)→44%(授乳服)
「どこで授乳できるか」の問いに対しては、
デパートの授乳室や友人宅が多く、前者は59%(普段着)75%(授乳服)
後者は38%(普段着)、66%(授乳服)
服装によって授乳時に関わる「人」と「場」の許容範囲が広がることが明らかになりました。
普段着でも、わが子や夫の前では、抵抗なく授乳できます。
でも、自分の父親や義理の母、女性の友人の前でさえ
抵抗がある、というデータが出ました。
授乳服により授乳時のストレスが軽減される可能性が示されました。
さまざまなデータを取っている中で、面白いのは、女友達の前での授乳。
堂々とできる方は、普段着では10%以下なのが、授乳服の場合、57%もの増加。
逆に、男性の前では、「絶対できない」と思う人が多かったのですが
こちらの率も、授乳服を着た場合、大きく減少。
つまり、服装一つで、授乳に対する抵抗感が大きく変わることがわかります。
また、これまた興味深いのがストレス度。
通常であれば、授乳というのは、ホルモンの働きもあってお母さんもゆったりできるもの。
そこで、授乳前と授乳後のストレスを測定したところ・・
授乳服を着た場合は、もちろんストレスが減ったのですが
普段着の場合は、逆にストレスが増えてしまった!という結果が。
本当に、たかが服装ですが、服装は環境。
環境は、人の気持ちすら変えるものです。
私も美大や服飾系の大学などでは、よくそんな話をするのですが、
まさにそれがデータとして出てきた研究でした。

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