【おっぱい百話】~ 母乳とくすり ~

この連休中、モーハウスセミナー「母乳とくすり」を開催しました。
助産師などの専門家向きに私たちが主催しているセミナーで、
講師は、横浜市立大学附属市民総合医療センター 総合周産期母子医療センターの関和男先生。

母乳育児中の、体調不良、病気などで服薬、塗り薬、貼り薬など、
薬の効能が心配で、授乳を休んだり、中止したりするケースが多くあります。

そもそも、それらの薬のために、本当に授乳を止めなければいけないの?
というお話を2時にわたり、みっちり伺いました。
医療従事者向けの内容なので、とてもこのブログだけで細かくお伝えすることはできないのですが、お話しできることを少しだけ。

まず、病院ではしばしば「薬を飲んでいる間は母乳をやめましょう」などと言われます。
しかし、母乳をいったんお休みするのは、なかなか大変なこと。
2~3日といえど、授乳の中止は簡単なことではありません。

なぜなら、母乳の分泌は、赤ちゃんが吸うことで維持されるから。
対処なく中止してしまうと、母乳のトラブルや、出が悪くなる要因になりえます。
どうしても授乳をお休みするなら、こまめな搾乳など、それなりのケアが必要になります。

実は私自身も、一人目の子の時は、授乳も搾乳もできない状態が一日続いたことで、
その後の母乳の分泌がほとんどなくなってしまった、残念な経験があるので
母乳のお休みって簡単にできないんだよ、と声を大にしてお伝えしたいところです。

しかし、そもそも薬を使う時は母乳をやめなくてはならないのか?
先生曰く、キノコと同じなのだそうです。
つまり、ほとんどの薬は問題ない、しかし一部問題あるものも存在する。
だから、OKのものをリストアップするのではなく、NGのものをリストアップするべきだと。
(キノコも、この種類はダメですよ、とリストアップされていますよね)

薬の添付文書にも、授乳を中止するよう書いてあるものが多くあったのですが
実は多くのケースで正しくない記載であったため、
徐々に客観的なデータに基づき、その表記は減ってきているそうです。

成育医療研究センターの薬のサイトに相談窓口があります。
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html

なお、明らかに禁忌の薬は
抗腫瘍剤、覚せい剤、麻薬、放射性物質(こちらは一時的な中止でOK) など。
確かに・・。

いずれにしても、表記の変更に関しても、まだ変更の途上。
説明書への記載もまだ修正されていない例も多いですから、
母乳をやめなくてすむ薬を処方してもらえるよう依頼すること、
また、母乳の中止を指示された場合も問い合わせるなどして正しく判断できるようにしたいですね。

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